こんにちは、ホリアロのサチです。
肋骨骨折は変な折れ方をしていないかぎり、
病院では痛み止めや湿布、リブバンド(胸部固定帯)を処方されるだけで、
日常生活への具体的なフォローはないようです。
ここでいう「日常生活へのフォロー」とは、
洋服の着方やベッド・布団への横になり方、
回復へのエクササイズ(リハビリ)です。
わたしは入院していたので、
リハビリで上記のものを教えていただくことができました。
この経験を活かして、
肋骨を骨折してしまった人達へ
そして、
肋骨折ったことのない病院のみなさまと、
ボディケアをするすべての人に読んでいただきたいです
肋骨を折るとどうなるか、
その経過や回復までのエクササイズ、
日常生活へのフォローをアップさせていただきます。
最初に説明させて頂きますと、
わたしは、背骨付近の左側の第4胸椎~第7胸椎についている肋骨を4本骨折しました。
この場所は丁度肩甲骨の下に位置するので、
左腕を動かすと、折れた肋骨に直接刺激がいって痛いので、
2~3日は、腕は脇腹にピタッとくっつけたまま、動かせませんでした。
それに加え、無意識にお腹にも力が入っていたので、
身体は常に左に傾いていました。
無意識に筋肉が収縮する様を、まざまざと見せつけられた感じでした。
事故前は逆の右肩下がりだったわたしの肩。
歩けるようになった日に、鏡の中の自分を見て、
「おっ!!肩の位置が揃ってる!!」
と、テンション上がりました。
そんなことより、
折れた骨の周辺の筋肉が、
精一杯の力をだして身体をかため、
これ以上身体を傷つけないように守ってくれているっ
そのおかげで、痛みはこれぐらいで済んでいるのかもしれない、
と、
感動しました!!
事故直後も、救急隊の人に、
「お腹に凄く力が入っているけど、どうしてかな?
内臓かな? 大丈夫? お腹いたくない? どっか痛くない?」
肺に穴が空いていたので、
心拍数は上がり、呼吸もかなり浅くなって息がしづらく、とても苦しかったです。
しかしわたしは客観的に、その状態に感動していましたっ!!
すごいっ!!!
「わたし」は必死で生きようと呼吸しているんだっ!!!!
息がしづらく苦しんでいるわたしをよそに、救急隊は質問責めにしてきます。
「どこが一番痛い? 足動かせる? 指動かせる?
僕の手の感覚分かる? 頭痛くない? この血はどこからだ?
どういう状況だったか覚えてる?
名前は? 電話番号は? 誕生日は? 」
(最後の質問なんか、合コンみたいだ…久しぶり…)
……いっそこのまま眠ったほうが楽だ。
っていうか早く病院へ連れて行ってくれ。
さっきからずっと同じ質問ばかりで、
ほとほと答えるのに疲れたわたしは、寝たふりをしようとしましたが、
彼らは先ほどにも増して、
身体をたたいたり、声を荒げて名前を呼び始めました。
(この世に繋いでおくためだと思う)
おいおい、よけい面倒くさくなったな。
答えるから、早く救急車発進して病院へ行ってくれよー。
早くこの痛みから解放してくれよーーーー…。 誰か助けてよー…
わたしは精一杯の声を振り絞り、応答しました。
こんな時、ブッダみたいにテレパシーが使えたらないいな、
と、思ったのでありました。
(そっ…それは風邪です…)
かなり脱線してしまいました。。
そう、お腹だけではなく、
左側肋骨付近の筋肉は、みんなで精一杯の力を出し、
折れた肋骨の代わりをしてくれたのです!
筋肉を育ててて(エクササイズしてて)よかったー!!!
全身を連動・連鎖させる機能的な筋肉の使い方を意識して育てていたからだよーーー
みんなありがとうーーー!!
筋肉バンザーーーーーイ!!
イエーーーーーーーーイ!!!
このように、筋肉は裏切りません。
日頃からエクササイズをしていると、
エクササイズをしていない時よりは、当たり前ですが、
自分の身体を外部のアクシデントから守ったり助けてくれたりする力は増します。
エクササイズとは、
自分の命を守ることに直結しています。
ぜひ習慣化させていただきたいです!
それに、見た目も若くなって、
細胞も活性化し、美容効果も高いです。
では本題に参ります。
~洋服の着方・上着編~
骨がちゃんとくっつくまでの間は、
腕を動かしたりするだけでも痛いので、
ワンサイズ大きい洋服での、余裕のある着用をお勧めします。
では実際に上着を着ます。
①折れている方の側から袖を通します。
②頭を入れて、もう片方の腕を通します。
はい着れた~
~洋服のアドバイス・女性の下着編~
ホックを後ろで留めるタイプのブラジャーは、
折れている側の手を後ろへまわすと、
痛みが出ると思いますので、
予め前でホックを留めてから、ブラジャーごと後ろへまわすと楽です。
最初のうちは、後ろへ回す力も出ないと思いますので、
いっそのこと、
ノーブラか、
ユ○クロなどで売っているカップ付きキャミソールやタンクトップがお勧めです。
それかフロントホックタイプのブラジャーです。
まとめると、
ノーブラ カップ付きキャミソール・タンクトップ フロントホック バックホック
アンダーウェアーやズボンを上へ引き上げるとき(履くとき)、
上半身はどうしても前屈みになります。
前に屈むと、
自分の腕の重さは想像以上に重く、それが体幹に与える影響と、
腹筋を使わないと屈めないということを、
まざまざと体験し、驚きました。
ズボンを履くには、これほどまでに腕やお腹の力が必要なのか、と。
そして、
事故前は、なんの不安や問題もなくやっていた日常動作は、
実はとても幸せなことだったんだなー
と、気付かされました。
~おやすみ編~
①骨折していない側の手を、布団に添えます。
②添えた手を、徐々に枕の横まで伸ばします。
身体が斜めになると、痛みも伴ってきますので、
息をできるだけ大きく強く フーーーっ と呼きながら行います。
息を大きく強く呼くと、痛みは凄く和らぎます!!
③仰向けになるときは、厚めのクッションがあると楽です。
腕の重さをクッションが支えてくれて楽なのです。
できるだけ胴体をねじらないようにするために膝を立て、
上半身と下半身を一緒に動かして、仰向けになりましょう。
④仰向けになるときも、
できるだけ呼く息を、フーーーっと 大きく強く呼きながら、
仰向けになりましましょう
寝がえりをうちたい時も同様に、
こうやってクッションを抱っこしながら
膝を立てて上半身と下半身をねじらないように、思い切り息を呼きながら動くと楽です。
背中側の肋骨が折れていると、
仰向けも痛いし、横向きも痛いです。
座っても痛いです…。
そうです、
どんな体制をとっても痛いのですっ
眠りたいのに痛みが勝って眠れない…
身体は寝ている時に修復・回復をするので、
本当に悪循環でした。
しかしこんな時だからこそ、
身体の機能を高めるエクササイズが必要なんだということを、
思い知らされました。
次回はエクササイズ編です。